肺がん
高カルシウム血症こんなにある肺癌の合併症

高カルシウム血症

高カルシウム血症について

肺がん

高カルシウム血症の詳細骨の材料となる大切な栄養素カルシウムが溶け出すと、骨がもろくなるだけでなく体の中でさまざまなトラブルが起こるので、治療薬の投与を急がなければいけません。
進行した肺がんが発症の原因になることもある、高カルシウム血症について解説します。

原因や症状、治療に用いる薬など

治療に使う薬高カルシウム血症は、病状が軽ければ胃腸の具合が悪くなる程度ですが、重度の場合は昏睡状態に陥ることもあるのでたいへん危険です。
肺がんなどの癌を罹患している人は、合併する可能性が高いので定期健診が欠かせません。
ここでは高カルシウム血症の原因や症状、治療に用いる薬、肺がんが高カルシウム血症を引き起こすメカニズムなどをお教えしましょう。

血中のCa濃度が高くなる原因は?

高カルシウム血症とは、血液中のカルシウム濃度が正常値を大きく上回った状態の事です。
血中カルシウム濃度が8.5〜10.5mg/dlであれば正常の範囲ですが、10.5mg/dl以上の場合は高カルシウム血症と診断されます。

主な原因は、副甲状腺機能亢進症、ビタミンAやビタミンDの過剰摂取、癌の転移です。
癌にはいろいろな種類がありますが、そのなかで高カルシウム血症を発症させるのは、前立腺癌や乳がん、そして肺がんです。

癌が高Ca血症を引き起こすメカニズム

肺がんなどの癌が、高カルシウム血症を引き起こすメカニズムを説明しましょう。

骨は骨芽細胞が新しい骨を作り、破骨細胞が古い骨を破壊することで形成されています。カルシウムは骨の材料となる大切な栄養素ですが、破骨細胞は骨を壊す役目のほか、筋肉や細胞の活動などに利用するため、カルシウムを血液へと送り出す役割も果たしています。

肺がんなどの癌が進行すると骨に転移することが多々あります。
ガン細胞が骨に付着すると、自分が骨に入り込むスペースを確保するために、破骨細胞にどんどん骨を壊すよう働きかけます。
壊された骨からはカルシウムが溶け出し、血液中に大量に流れ込みます。
これが血液中のカルシウム濃度を上昇させる仕組みです。

発症すると水分がたくさん欲しくなる

血中のカルシウム濃度が上がると、吐き気や嘔吐、便秘、腹痛、食欲低下などさまざまな症状が表れます。また喉が渇くので水をたくさん飲むようになり、尿量が大幅に増え、脱水症状が起きることもあります。

重度になると、意識混濁や昏睡といった重い意識障害が起きたり、脳の機能が侵されるケースもありますので治療が急がれます。

他にも腎不全や不整脈、高血圧といった症状が表れる人もいます。
慢性の高カルシウム血症では、多過ぎる血液中のカルシウムを尿へ排出しようとする働きが起こるため、尿中のカルシウム濃度が上昇して腎臓結石ができてしまうこともあります。

診断には血液検査が欠かせません

高カルシウム血症かどうかを調べるには、血液検査が欠かせません。
採取した血液のカルシウム濃度を測定し、正常値より高ければ高いカルシウム血症であると診断されます。
また癌による悪性腫瘍が原因のこともありますので、CTやMRIなどの画像検査で胸部などを調べるほか、心電図検査、レントゲン検査、頚部エコー検査を行う場合もあります。

副腎皮質ステロイド薬などで治療します

高カルシウム血症を治すには、原因疾患の治療が必要です。
肺がんや前立腺がんなど原因の場合は、それぞれの癌に応じた治療を行います。

また、血中のカルシウム濃度を下げるためには副腎皮質ステロイド薬、骨吸収抑制薬などさまざまな薬の投与が必要です。これらは病状に応じて使い分けがされます。

カルシウム濃度が正常値よりもはるかに高い場合や、脳の機能障害や筋力低下がおきている場合は、補液や利尿薬を点滴により投与しなければいけません。ただしこの治療を行えるのは、腎臓の機能が正常である場合です。

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