肺がん
肺血栓塞栓症こんなにある肺癌の合併症

肺血栓塞栓症

肺血栓塞栓症とはどんな病気か

肺がん

肺血栓塞栓症の詳細肺がんの治療を受けた人は、血行が悪くならないように気を付けなければいけません。
肺血栓塞栓症は、発見や治療が遅れると命に関わることもあるので要注意です。
肺がんの手術後に起きやすい肺血栓塞栓症とは、どんな病気なのかを紹介しましょう。

肺がんの手術後に起きやすい理由など

発症しやすい理由肺血栓塞栓症は、肺の血管が詰まってさまざまな障害を引き起こす病気です。
放置すると恐ろしい肺梗塞へと進展してしまうので、早急な診断と治療が大変重要です。
肺血栓塞栓症の原因や症状、肺がんの外科手術後に起きやすい理由などをお教えします。

血液の塊が肺動脈に詰まる病気です

心臓から肺へ血液を運ぶための肺動脈が詰まり、血行が悪くなったり血管が閉塞したりしてしまうことを肺塞栓といいます。
肺塞栓は血の塊や脂肪の塊などが理由ですが、ほとんどの場合は血の塊が原因です。
血液の塊つまり血栓で引き起こされた場合を肺血栓塞栓症と呼び、肺血栓と略して呼ばれることもあります。

肺血栓塞栓症は、飛行機などの乗り物に乗った時や、肺がんなどの病気を手術した後に発病しやすい傾向にあります。このような場面で起きやすい理由と、血栓ができるメカニズムを説明しましょう。

肺血栓ができるメカニズム

飛行機に乗った場合、広いファーストクラスであれば、ある程度は自由に身動きがとれますが、エコノミークラスの場合は座席が窮屈なのでそれができません。

同じ姿勢が長く続くと下肢が圧迫されるため、下肢の静脈に流れる血液が水分不足を起こします。すると血液の粘度が上昇しますので、血が固まって血栓ができやすくなります。

この状態で急に座席を立つと、脚にできた血栓は血液の流れにのって肺などへ移動します。これが肺血栓発症の理由ですが、よくエコノミークラスで起きる現象であるため、エコノミー症候群とも呼ばれています。

肺がんの手術後に起こりやすい理由も上記と同じです。
手術の後はしばらく安静が必要なため、長い間ベッドに寝たきりの状態になります。
するとなかなか体勢を変えることができないため、血栓が生じやすくなります。

胸痛や呼吸困難などの症状に注意!

血栓が小さいときは、体を動かしたときに軽く息切れがする程度です。
しかし大きい血栓が詰まった場合は、胸痛、咳、呼吸困難、頻呼吸といった症状が表れます。またこれらに伴って血痰や発熱、発汗の症状が出た場合は、病状が重く肺梗塞へと進行している可能性が高いので、決してそのままにしてはいけません。

検査で血栓が見つかれば診断確定

とつぜん胸が痛くなったり息が苦しくなったりしたら、すぐに循環器内科や呼吸器内科へ行きましょう。病院ではまず、心電図検査や胸部エックス線検査、血液検査などを行うのが一般的です。

これらの検査だけでは確定診断には至りませんが、似たような症状が表れる心筋梗塞や解離性大動脈瘤、気胸などの病気とは区別をつけることができます。

次に行われるのは、血液ガス分析や心臓エコー検査です。血液ガス分析で低酸素、心臓エコー検査で右心不全を認めれば、肺血栓塞栓症の疑いがあります。

最後に、CTやMRIによる画像検査や肺換気・血流シンチグラム、肺動脈造影検査などでより詳しく調べます。これらの検査により肺動脈内で血栓が発見されれば、診断確定です。

屈伸運動などで予防に努めましょう

診断が確定したら、迅速に治療を行います。
治療には、血栓を溶かし凝固を防ぐ血栓溶解薬や効凝固薬などが用いられ、それらは点滴静注によって投与されます。

重症の場合は、外科手術やカテーテルなどで血栓を取り除かなければなりません。
状況に応じて、組織プラスミノーゲン活性化因子(TPA)や利尿薬が使われたり、酸素吸入などの処置を行う場合もあります。

肺血栓塞栓症は進行すると再発することが多く、進行すると命に関わる病気です。
長時間の座位やベッドでの安静が必要なときは、屈伸運動で血行を良くする、水分の補給を心掛ける、脚のマッサージを行うなどして予防に努めましょう。

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