肺がん
呼吸リハビリ肺癌になってしまったら

息苦しさを和らげる方法

肺がんの息苦しさを和らげる方法

肺がん

息苦しさの緩和法肺がんは進行すると息切れを起こしやすくなり、スムーズに呼吸することができません。
手術により肺の一部を切除した後も、呼吸不全に陥ることがよくあります。
ここでは最近注目を集めている、肺がんによる息苦しさを和らげる方法を紹介しています。

呼吸リハビリのやり方

呼吸リハビリ以前は、肺がんによる息切れや呼吸困難はどうしようものないものとされてきました。
しかし今では、辛い症状を和らげるのに効果的な「呼吸リハビリ」という方法ができたため、多くの患者さんが日常生活を快適に過ごせるようになっています。
ここでは呼吸リハビリの必要性や、呼吸リハビリのやり方の一部をお教えしましょう。

呼吸リハビリテーションの必要性

肺がんなどの呼吸器疾患では、息苦しさや息切れといった症状がつきものです。
これらの症状を改善するには、酸素供給装置による酸素吸入が欠かせません。

以前は病院でしかできなかった酸素吸入ですが、今では治療法や医療機器の進歩により、自宅でも行えるようになりました(これを在宅酸素療法と言います)。

しかしこの方法のみでは、どうしても体力の衰えや筋力の低下、食欲不振による体重の減少などが起きてしまいます。
体が弱ると、ますます自力での呼吸が難しくなり、悪循環に陥ってしまいます。
この悪循環を防ぎ、断ち切るために必要なのが呼吸リハビリテーションです。

呼吸リハビリは、酸素吸入を行っている人だけが対象ではありません。
階段の上り下りなど、ごく軽い運動で息切れするといった症状のある人も対象になります。

トレーニングの内容は人それぞれ

呼吸リハビリのトレーニング内容はみんな同じではありません。1人1人異なる患者さんの症状に合わせて、以下のようなプログラムで行います。

症状 プログラム
息切れ リラクゼーション
呼吸困難 口すぼめ呼吸、腹式呼吸などの呼吸訓練
胸式呼吸による胸郭硬化 胸郭ストレッチ
呼吸筋の衰え 呼吸筋トレーニング
食事や着替えなどが困難になる 日常生活動作(ADL)の練習
体力の低下 運動療法(筋力トレーニング、歩行トレーニング)
痰がたまる 排痰練習(振動法、軽打法、ハッフィングなど)

口すぼめ呼吸と複式呼吸のやり方

呼吸リハビリの指導やアドバイスを行うのは、呼吸療法認定士、医師や看護師、理学療法士などの専門家が、作業療法士、薬剤師、栄養士などです。
リハビリには辛くて大変というイメージがありますが、呼吸リハビリに関しては誰でも簡単にでき、専門家がサポートしてくれるので心配はいりません。
呼吸リハビリの基本である、口すぼめ呼吸と腹式呼吸のやり方をお教えしましょう。

口すぼめ呼吸のやり方

  1. 鼻から息を吸い込む
  2. 唇を前に突き出し、ゆっくりと息を吐く

腹式呼吸のやり方

  1. 仰向けに寝て、軽く両ひざを立てる
  2. 左手をお腹に、右手を胸に置く(左右逆でもかまいません)
  3. お腹を膨らませつつ、鼻から息を吸う
  4. お腹を少しずつ凹ませながら、口をすぼめてゆっくり息を吐き出す

退院後も継続することが大切

呼吸リハビリテーションの目的は、患者さんが自分の力で呼吸不全の改善や管理ができるようにすることです。
呼吸が楽になる方法をマスターし、体力や筋力を取り戻すことができれば、患者さんのQOL(生活の質)が高まり、それまで制限されていた行動の幅が広がっていきます。

しかし、病院でのトレーニングが終了すればそれでよいというわけではありません。せっかく効果的な方法をいろいろ身に付けても、継続しなければまた元に戻ってしまいます。
呼吸リハビリは入院時だけでなく、退院後も自主的に続けることが重要です。

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